最近、XやTikTokなどのSNSで「ドパガキ」という言葉を見かけることがある。
初めて見た人からすると、
「ドパガキって何?」
「何の略?」
「悪口なの?」
と気になる言葉だろう。
「ドパガキ」は、ショート動画やSNSなど、次々と刺激を求めてしまう人や状態を表すネットスラングだ。
また、似た言葉として「ドパる」「ドパってる」といった表現が使われることもある。
今回は、「ドパガキ」の意味や使い方とあわせて、「ドパる」「ドパってる」についても簡潔に紹介する。
ドパガキとは?
「ドパガキ」とは、一般的に「ドーパミン中毒のガキ」を縮めたネットスラングとして使われている。
ショート動画を延々と見たり、SNSの通知が気になって何度もスマホを確認したりする状態を表す言葉だ。
YouTubeを見ながらSNSを確認したり、音楽を聴きながらゲームをしたり、さらにスマホで動画を流したりするなど、複数の刺激を同時に求める行動も「ドパガキ」の一例といえる。
これぞ、ドパガキの日常だ。
便利な時代になったからこそ生まれた副産物ともいえるだろう。気づけばスマホから離れられず、刺激を求め続ける日常になっている人も少なくない。
今や、スマホがない生活は考えられないという人も多いだろう。
ただし、「ドーパミン中毒」という病気を指す言葉ではない。
あくまでSNSなどで使われているネットスラングとして覚えておこう。
「ドパる」「ドパってる」とは?
「ドパる」は、ドーパミンが出るような強い刺激を受け、テンションが上がることを表すネットスラングだ。
そして「ドパってる」は、そのテンションが上がっている状態を表している。
簡単に分けると、
・ドパる:テンションが上がる、興奮する
・ドパった:テンションが上がった、興奮した
・ドパってる:テンションが上がっている、興奮している
と考えると分かりやすいだろう。
例えば、推しの新ビジュが公開されたときや、ゲームのガチャで欲しかったものが当たったときなど、テンションが一気に上がる場面で使われる。
「ドパる」「ドパってる」の使い方
・推しの新ビジュ見てドパった
・ガチャで推しが出て、まじでドパったわ!!!
・この動画、刺激強すぎてドパる
・朝から推しの供給があってドパった
・やばwドパってるやんw
・推しの話になると急にドパってる
・その動画見てからずっとドパってる
・今日の私は完全にドパってる
このように、強い刺激を受けてテンションが上がったときは「ドパる」「ドパった」、テンションが上がっている状態を「ドパってる」と表現できる。
一方の「ドパガキ」は、一時的にテンションが上がることではなく、次々と新しい刺激を求めてしまう人や状態を表す言葉だ。
似ているようで少し意味が違うので覚えておこう。
「ドパガキ」の使い方
「ドパガキ」は、刺激を求めてスマホやSNSなどを見続けてしまう自分や人を表すときに使われる。
特に、ショート動画を次々と見たり、通知を何度も確認したり、複数のコンテンツを同時に楽しんだりするような状態に対して使われることが多い。
ドパガキの例文
・TikTok見てたら2時間経ってた。完全にドパガキ
・ショート動画を永遠にスワイプしてる。ドパガキすぎる
・動画を倍速で見ないと落ち着かない。もうドパガキだわ
・推しの供給を追いかけ続けてる私はドパガキ
・通知が来るたびにスマホを確認するの、ドパガキっぽい
・寝る前にSNSを開いて、気づいたら朝。ドパガキやん
・音楽聴きながらゲームして、スマホで動画まで流してる。ドパガキ極めてる
このように、自分の行動に対する自虐やツッコミとして使われることも多い。
ドパガキは悪口?
「ドパガキ」には「ガキ」という言葉が入っているため、相手に対して使うと悪口のように受け取られる可能性がある。
一方で、
「私、ドパガキすぎる」
「まじドパガキだわ」
のように、自分自身への自虐やツッコミとして使われることもある。
そのため、必ずしも誰かを悪く言うためだけの言葉というわけではない。
ただし、相手に向かって「お前ドパガキじゃん」と言えば、不快に感じる人もいるだろう。
誰かに使うときは、相手との関係性や会話の雰囲気に注意しよう。
ドパガキの元ネタは?
「ドパガキ」は、「ドーパミン」と「ガキ」を組み合わせた言葉だと考えられている。
一般的には「ドーパミン中毒のガキ」を縮めた表現として使われている。
一方で、「この人物が最初に使った」「この投稿から生まれた」と断定できるような明確な元ネタがある言葉ではなく、SNS上で広まっていったネットスラングとみられている。
また、「ドーパミン中毒」はここではネット上の表現として使われているものであり、医学的な診断名として「ドパガキ」という言葉が存在するわけではない。
ドパガキから「ドパオバ」などの派生語も
「ドパガキ」が広まったことで、「ドパ○○」といった派生表現も使われるようになっている。
そのひとつが「ドパオバ」だ。
「もうガキって年齢じゃないからドパオバ」
といったように、「ドパガキ」の大人版として自虐的に使われることがある。
さらに、ドーパミンに関連した言葉として「ドパ活」といった表現を見かけることもある。
「ドパガキ」だけでなく、そこからさまざまな派生語が生まれているのも面白いところだろう。
まとめ
「ドパガキ」とは、刺激を求めてSNSやショート動画などを次々と見続けてしまう人や状態を表すネットスラングだ。
「ドパガキ」は、自分の行動に対する自虐やツッコミとして使いやすい言葉である。
SNSでは、「ドパガキ」よりも「ドパる」「ドパった」「ドパってる」の方が使われていることも多い。
若い世代にとっては、時間を効率よく使うための便利な習慣として捉えられることもあり、必ずしもマイナスの意味で使われているとは限らない。
一方で、次々と刺激を求めるあまり、ゆっくり考えたり、何もしない時間を楽しんだりする機会は減っているのかもしれない。
日本には、わびさびや「間」を大切にする文化がある。すぐに答えや刺激を求めるのではなく、余白や沈黙の中に趣を感じる表現も、これから少しずつ失われていくのだとしたら寂しいものだ。
「ドパガキ」という言葉をきっかけに、便利さや刺激の多さだけでなく、あえて何もしない時間の大切さについて考えてみるのもよいだろう。